報告 高橋信博




前週の日帰り釣行において、まったくの不注意から肋骨を痛めてしまい、週末の源流行は諦めざるを得なくなってしまった。 何であんなところで・・・悔やんでも悔やみきれないが仕方がない。 けんちゃん、佐藤、オレの分まで楽しんできてくれぃ!
水曜日の夜、月末の釣りの打ち合わせで川島おでこ会のカネゴンさん、総長・ノブリンと焼鳥屋で呑んでいた(けんちゃんは痛風ぎみでウーロン茶)。 その席でカネゴンさんから、「土日に1泊で釣りに行くんだけど一緒に行こうよ!」というありがたいお誘いをいただいたのだ。 さらに総長からは「荷物は背負いますよ!」という力強いお言葉。 3連休をどう過ごすか途方に暮れていた傷心の私は、「行きますっ!」と即座に飛びついたのであった。
出発の夜、いつもの半分(40リッター)のザックに最低限の装備、釣具、酒、つまみをパッキングしてみる。おお、パツパツだが何とか入るもんだ。 今度からこのスタイルに変えようかな?と言ったら、おそらく渓美隊の隊員達は許してくれないだろう・・・。
カネゴンさん宅に全員集合、ノブリンのワゴン車に乗り換え群馬に向けて出発!
車止めに着くといつものように軽〜く1杯、のつもりがつい盛り上がってガッツリ呑んでしまった。 朝、外で寝ていたノブリンが車のドアを開けて「ウワッ、酒くせ〜っ!」と笑っている。
車止めからは立派な林道が穏やかな登りで続く。 ここで「川島おでこ会」の皆さんを紹介しよう。 大荷物を背負って快調に歩く総長は山好きで、かつては山形の源流に通っていたそうだ。 巨体に50リッターザックがランドセルのようにチョコンと乗っているノブリンは2.7リッターのワインを手持ちで歩き、少し辛そうだ。 そして「おでこ会の親分」カネゴンさんは・・・はるか後方に小さく見えたり見えなかったり。 2時間ほどでテン場に到着した。
整地をしてブルーシートを張ると早速釣りを開始。 今回はエサ、ルアー、テンカラと釣法がバラバラである。 最初にノブリンがルアーで攻める。体に似合わぬ繊細なキャスティングで次々と細かいポイントに打ち込んでいく。渓流でのルアーをあまり見たことがないので新鮮だ。 ここは釣れそうだなぁ、と思っていたら案の定釣り上げた。
「次はテンカラで釣って見せてよ!」カネゴンさんの声にプレッシャーがかかるが、何とか釣り上げ面目躍如。カネゴンさんと総長はエサ釣りだ。 交互に竿を出しポツポツとイワナが出るが型は小さい。 やがて正面に巨大な堰堤が現れた。そういえば堰堤のある川で釣りをするのは何年ぶりだろうか。 堰堤を越えるとすぐまた次の堰堤。上流に行くほどアタリは遠く型も落ちてきた。 4つほど越えたところで昼食、戻って下流を釣ろうということになった。もとより宴会目的なので大賛成である。 テン場に戻るとカネゴンさんと総長は下流へ、ノブリンは上流へと消えていった。

 
いざ出発!                                  単独登山者?

 
いっそ呑んじまえば軽くなるけど・・・

 
ナラタケみっけ!                               ナラタケとカネゴンさん

 
「信ちゃんず」 ルアーとテンカラの競演

 
こんな堰堤をいくつも越えます                      エサ釣りのカネゴンさん


残った私達が昼寝の準備をしていると、4人の釣り人が林道を下って行った。 なんだ先行者がいたのか・・・納得・・・zzzzzz・・・
カネゴンさんと総長の話し声で目が覚めた。エサ釣りは全くダメだったそうだ。 しばらくしてノブリン登場、いよいよ宴会の始まりである。
総長がしこたま背負ってきたビールで乾杯!ノブリンがフライパンで次々と肉を焼いていく。ケガに甘え大したつまみも持ってこなかった身分には感謝、感謝である。 カネゴンさんの爆笑トークに宴は絶好調。 ああなんて楽しいんだ、来てよかった!
途中雨が降り出しタープ下に移動して2次会。結局ノブリン持参のデカワインを空けることはできずにシュラフの上で撃沈。 夜中に寒くて目を覚ますと大雨に川は増水していた。

 
カラダとコップの大きさは比例する                    渓は肉  肉は渓なり


炎の料理人


朝、雨は止み平水、ノブリンは早速上流へと出かけて行った。渓流を始めたばかりの彼は釣りが楽しくて仕方ないらしい。オレもあんな時期があったよな〜、でもいくらなんでも昨日2往復した場所で、と内心思っていたらイワナはしっかり出たそうだ。 ルアー恐るべし・・・。 朝メシを食べ終えるとカネゴンさん、ノブリンもまた今度は下流に釣りに出かけた。皆さんホントにお好きなのね〜。
2人を待つ間にのんびりと撤収準備。 総長はみんなの為にサンドイッチを作ってくれた。彼は家庭では何もしないお父さんだというが、テン場では常に動いている。 やはりグループは違っても、山沢遊びをやる人間はこんな感じなんだな〜と嬉しく思った。
帰りの歩きはずっと穏やかな下りである。 行きはやたら無口だったノブリンと、ほとんど別行動(単独?)だったカネゴンさん、2人とも行きとは別人のように元気だ。 ヤマグリなんか拾いながらのんびりと車止めに向った。 今回は皆さんにおんぶにだっこで甘えてしまった。 この恩は月末の釣行でよい思い出を作ってもらうことで返さねば・・・。


寝る子は育ちます

 
家庭以外ではマメな総長                お友達と ハイ、チーズ!


打ち上げはおでこ会御用達のラーメン屋へ。 今夜もまた呑み過ぎでグデングデン。 自宅に帰るなりベッドに倒れ込み寝てしまう、懲りないケガ人であった。