報告 馬庭 隆



今回のメンバーは高橋隊長、菊地、佐藤、ゲン、高橋(賢)、馬庭の6名で、目指すは南アルプスの野呂川である。
本来は東北方面を企画していたのだが、まさかの台風!こちらへまっしぐらだ!(今まであんなに天気よかったのに!) 南アルプス方面なら、なんとか天気が持ちそうだという事で野呂川に決定。
日本第2峰の北岳(3,193.2m)や第4峰の間ノ岳(3,189.3m)を擁する。渓流釣りが盛んで、特にフライマンが凌ぎを削る激戦区との事。自分的には行った事は無かったので、非常に楽しみである。

初日(昼の部)
前夜川越に集合した一行は一路南アルプスを目指す。
圏央道、中央道と非常にアクセスがよく、あっという間に芦安駐車場に到着。恒例の前夜祭で盛り上がる。
前夜祭で盛り上がり過ぎて朝方になってしまったので、そのまま乗合タクシーで広河原へGo!久々の車酔い・・・到着後、景色を堪能する余裕も無く軽くおまって(※@)しまった。
(※@ 渓美隊用語:「おまる」とは群馬在住のおまちゃんが呑むと必ずソソウしてしまう事から、呑み過ぎてゲ○ッパすることをいう)
広河原〜北沢峠間は南アルプス市営バスで野呂川出合バス停まで15分位で行けるのだが、時間はまだ6時。バスの出発時刻まで3時間もあるので、普通ならば仮眠?なのだが、高橋隊長の「よし、歩いちゃおう!」の合図と共に舗装路を歩き始める。(他に歩いている人は誰もいない)
広河原付近はその名の通りすばらしい広河原である。
南アルプスの女王、仙丈ヶ岳(3,032.7m)や、周りの山はガスっていてあまり見えない。時折強風(向かい風)が吹き、呑み過ぎ、寝不足の体にザックが重くのしかかる。(ちなみに今回は軽量化のはずなんだけど) 2時間程歩いて、ようやく野呂川出合バス停へ到着。ここからは砂利道を歩いて、1時間程で大仙丈沢に到着だ。
急なガレ場を降りて、本流に出て河原でテン場を探す。キャンプ場のような極上のテン場を発見、土木っちゃう(※A)必要なし。
(※A 渓美隊用語:「土木っちゃう」とは、テン場の下端をみんなできれいに整地することをいう)
タープをセッティングし、早速、釣りに出かける元気な渓美隊一行!
まずは高橋隊長にアタリがきた!型は小さかったがこの先期待大!皆にも次々に当たりが続くが型は小さく、爆釣とはほど遠い。加えてすごい強風!ラインは鯉のばり状態で、思うようにキャストができない。
そんな中、今回新ネタ登場!ケンジのオネエ釣法だ!
膝を少し内股にして曲げ、お尻を突き出すように構える。左手は腰に当てがったり、指を伸ばして後ろに向けるセクシー釣法である。(もちろん本人は意識していない)
徐々にテンションが下がりはじめ、奥仙丈沢手前まで釣り上がり、今夜のおかず分を何とかキープしてテン場へもどる。さあ、お楽しみの宴会だ。


朝まで呑んで乗合タクシー乗り場で5分だけ寝る


不眠+二日酔い+車酔い=3時間も待てないので気合いで歩く!


野呂川出合バス停  ここまで2時間、さらに1時間歩く


大仙丈沢を下降して野呂川本流へ


プレイボ〜ル!


テン場前で早くもヒット!


強風で思うように竿が振れなかったが、まずまずの釣果

初日(夜の部)
標高1,800mあまり、夜は結構寒い。今回は皆、ダウン持参だ!
焚き火を整え、まずはビールで乾杯!野呂川のイワナをいただく。やっぱり渓はいいよね〜!
皆それぞれの料理を仕込み食す。今回は全般的にしょっぱ系だ!つまみの品々、寄居ホルモンと坂戸ホルモンのコラボ(写真参照)。菊地さんが今回持参した「炭酸水製造機」。画期的だが結構重い。
(菊地さんは釣りに行けない日々が続くと、ストレスのあまり物欲に走り、色々とゲットしてしまうのである)
南アルプスの天然水で炭酸水を作り、サントリー山崎でハイボールをいただく。(超贅沢)
ほろ酔い気分になった頃、高橋隊長を残し、テン場周辺を夕マヅメに釣りするもノーヒット。焚き火前で一人撃沈の高橋隊長(本人的には寝ていないらしい) その後も、呑んで、食って、歌って、おおいに盛り上がり、酒を消費し過ぎてしまった!!そんでもって皆、撃沈!
今宵、完全に出来上がってしまったゲンちゃんの激しい焚き火攻撃に何とか耐え抜いた焚き火宴会用タープ。明日まで耐えられるのか?


初日のカンパイ!


もるほんコラボ


談合坂S.Aで買ったカツオの塩辛とジャガイモを合わせたら・・・絶品!


「物欲のケン」真骨頂!  炭酸水製造機(かなり重い)



「ブシューッ!」 南アルプス天然炭酸水でサントリー白州を呑む贅沢


本人曰く、「寝てねぇよ。」


本日のパスタ 「たっぷりキノコのペンネ」


鴨ネギ


朝まで呑んで1日遊んでまた呑んで〜♪


そして〜撃沈〜♪ (-_-)zzz

2日目(昼の部)
朝5時起床。二日酔いで軽い頭痛だ! ゲンちゃんはまだ酔っているらしい。隊一番の酔っぱらいであるイタリアンのケンさんは、昨夜の締めのラーメンを食べた事は全く記憶が無いという。
今日は土曜日なので釣り人がバスで上がってくる前に出発だ。(釣り師のエロス)手際よく朝食。恒例のお弁当作り。
今日は二手に分かれて釣りに出かける。下流チームは昨日の続きの奥仙丈沢付近から荒倉沢付近まで。メンバーは菊地、佐藤、ゲン。本流、前白根沢へ入り探ったが、まずまずの渓相との事。
上流チームは荒倉沢付近から両俣小屋手前付近まで。メンバーは高橋隊長、高橋(賢)。 荒倉沢付近から入渓し釣りを開始。今日も風がすごい。魚影はあるが普段いじめられているのか、相当警戒しているようだ。毛鉤を追いかけてはくるものの、直前でUターン。くわえてもすぐに吐き出しているようだ。さすが激戦区、なかなか手強い。
中白根沢手前付近からアタリが増えてきた。途中、高橋隊長とケンジのオネエ釣法をこっそり観察し爆笑する。(良さげな写真は次回にお預け)
南荒倉沢を過ぎた辺りから登山道が川のすぐ脇になってしまった。登山道を登山者や今日来た釣り人が歩いていてテンションがた落ち。しかし、結構釣れるのだ!念願のヤマトイワナにも出会えた!
釣りをやめ両俣小屋が結構近そうなので、行ってみようと歩き始めると、200m程で小屋についてしまった。(なんとすぐ近くだった)
すばらしいテント場。(うちらのテン場も負けず劣らずだけど) 両俣小屋に入るとうれしい事に酒が売っている。日本酒とウイスキーをゲット!これで酒類管理責任者(佐藤君)の出番はなくなった。
1時間ほど道を歩いてテン場へ帰還。ほぼ同じタイミングで下流チームと合流。酒を持ち帰り歓喜の下流チーム。イワナちゃんもまずまずの釣果だ!
何か異変が! 強風の為、テン場に敷いていた佐藤君の銀マットとタープ収納袋が行方不明になっていた。皆で捜索するも発見できず。


二日目 早起きして上流を目指す


下流組はここから下ります


強風に強いゲンちゃんの「女王様テンカラ」  (-_-)/~~~ピシー!ピシー!


ラインで殴って捕ったイワナ(ウソ)


けんちゃんも綺麗なイワナゲット!


上流組  ケンジが秘技「オネェ釣法」で良型ゲット!


小屋に近づくほど魚影が濃くなるのはなぜ?しかもニッコウイワナだし


釣りを切り上げ小屋まで酒を買いに行く


両俣小屋


ワンカップ6本とトリスミニボトル2本をゲット


極上テン場(宴会場完備)に到着

2日目(夜の部)
皆で手際良く宴会の準備。イワナにかぶりつく佐藤君。ジャパンで乾杯!
今夜はイワナ中心。イワナの刺身、カルパッチョ、イワナカツ、蒲焼き等を堪能。うまし!各種つまみ類。(写真参照)
宴会も盛り上がってきた頃、突然の強風で焚き火宴会用タープがまっぷたつに!(ゲンちゃんの激しい焚き火攻撃に耐えたが、サトゥー君が吹かせた?強風には耐えられなかった) 雨も降り始め、寝床タープへ避難。
酒もたっぷりで、今宵も大合唱大会で大いに盛り上がる一行! 夜中は雨も上がり、満点の星空だったらしい。


ワンカップでカンパ〜イ!


本日のパスタ「クリームソースのフジッリ」


オイルサーディンのサラダ


イワナのカルパッチョ


イワナの蒲焼き


イワナカツを揚げる


オネェ座りでオチるケンジ・・・疑惑は深まるばかりである


3日目(昼の部)
またもや5時起床。(最近の渓美隊は早起きなのだ!)ゆっくり朝食。極上のテン場を後にする。帰りのバスは9:55発なのでらくちん。
野呂川出合バス停まで約1時間で到着。南アルプス市営バスで広河原へ。あっという間に広河原。帰りのタクシーは行きと同じ運転手さんだった。行きは気持ち悪くなってしまったので、帰りは助手席をゲット。
芦安駐車場に着くと凄まじい暑さだ! 昨夜ダウンを着ていたのが嘘のよう。
帰りは金山沢温泉、南プス食堂、フルーツのおみやげ。
あっという間の楽しい3日間。南アルプスなかなかグッドでした!
次回の南アルプスは、両俣小屋上の詰めか?縦走か?雪山か?山ホルか? 渓美隊の野望は続く!


下山日  大仙丈沢のガレ場を登って林道へ


大仙丈沢


帰りは楽々! バスで広河原まで15分